両緑内障の方が障害厚生年金2級を受給できた例
1 相談に来られた時の状況(50代、男性、就労中、遡及なし)
障害者支援施設の相談員さんより、利用者様に関するお問い合わせをいただきました。約5年前に両緑内障を発症した方で、これまでに5回の手術を受けられていました。しかし、症状は徐々に進行し、現在は視野がかなり狭くなっていて、日常生活にも多くの制限がおありとの事でした。難解な障害年金の請求手続きをご自身で進めるのは困難と判断され、専門家に代行をご希望されているとの事でした。後日、相談員さんと一緒にご本人が無料相談に来られました。
2 当センターの見解
ご本人にお話を伺ったところ、両眼ともわずかな視力視野で、書類の作成や通勤なども難しく、お仕事を続けることが厳しくなってきているとの事でした。視力視野の障害の認定基準を満たしていなければ障害年金の受給ができないため、まずは診断書に必要な検査を受けていただくようお勧めしました。計測の結果、両眼の視野が5度以内と症状が進んでいたため、障害等級2級に該当すると判断できました。
3 サポート依頼を受けてから年金請求までに行ったこと
①診断書作成依頼にあたり、ご本人の日常生活の状況を詳しくヒアリングし、自己申告書をまとめました。上記、自己申告書と記載要項などを添え、医師に診断書の依頼をしました。
②健康診断で両眼の異常を指摘された頃から、視力低下により就労困難になった経緯を時系列にまとめて「病歴・就労状況等申立書」を作成しました。
③上記書類と必要書類をまとめ、年金事務所に請求書類を提出しました。
4 結果
上記の取り組みにより、障害厚生年金2級の認定通知を受けることができ、年間約150万円の障害年金を受給することが出来ました。ご本人も当センターをご紹介された相談員さんも安心されたご様子で、専門家に依頼してよかったとおっしゃっていただけました。福祉従事者の方からのご相談も随時受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。