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脳腫瘍で障害基礎年金1級(身体の障害と嚥下機能・言語機能の障害で併合認定)を遡及請求できた例

1 相談に来られた時の状況(50代、女性、無職、遡及有り)

ご主人とご一緒に車椅子で、ご相談にお越しいただきました。10年前に頭痛等の症状がおありで、MRI検査を受けられた結果、脳腫瘍と診断されました。開頭腫瘍摘出手術後、左半身麻痺を生じられ、さらに気管切開手術後に嚥下機能が回復しないため、胃瘻を増設されました。胃瘻と気管カニューレの管理のため近医を定期的に受診されておられました。移動は車椅子を使用し、会話もできないため家族との意思疎通は文字盤を使用されていました。週2回デイサービスに通所され、訪問リハビリを受けながら、日常生活全般は常時ご家族の介助を受けておられました。

2 当センターの見解

以上の経緯から、肢体の障害と嚥下機能・言語機能の障害の併合認定で1級の年金が受給できると判断しました。また認定日請求をして遡及請求が可能であると判断しました。

3 サポート依頼を受けてから年金請求までに行ったこと

①通院記録による証明書をとり、「受診状況等証明書が添付できない申立書」を用意しました。

②認定日の頃の状態と、現在の状態を詳しくお聞きし、それぞれ自己申告書としてまとめました。

③上記の自己申告書を添えて医師に認定日と現在の「診断書」の作成をそれぞれ依頼しました。

④10年前に発病されてから手術を受けられ入退院を繰り返された治療経過と、日常生活の状態を詳しくお聞きし、時系列にまとめて「病歴・就労状況等申立書」を作成しました。

⑤上記の書類の他、「必要な書類一式」を整えて障害年金請求をしました。

4 結果

上記の取り組みにより、約99万円の障害基礎年金1級の認定通知を受け、同時に最長である5年間の遡及も認められ、約540万円の初回入金を受け取ることができました。ご本人も、常時介助されておられるご家族もご安心され、当初はあきらめられた遡及もできたことを喜んでおられました。

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