急性大動脈解離の方が障害厚生年金3級を遡及受給できた例
1 相談に来られた時の状況(40代 男性 就労中 遡及有り)
ホームページをご覧になられて、ご本人が相談にお越しになられました。ご本人は30代の頃、結節性多発動脈炎のため左足を切断されておられました。しかし、その後は40代の現在まで健康でお仕事を続けられていました。仕事が終わって帰宅後に、背中から腰にかけて激痛が起き、救急搬送されました。胸部大動脈解離と診断され、緊急で人工血管置換手術を受けられました。経過観察の後、無事職場復帰されました。
2 当センターの見解
その後の定期検査の結果、血管が太くなってきつつあると判断され、胸部バイパス手術及びステントグラフト置換手術を受けられました。術後感染性を起こされましたが、完治し再び職場復帰されました。しかし、その後の検査結果でも太くなっている傾向が有ったので、再度CT検査をして少しでも太くなっている場合は人工血管置換手術実施を宣告されておられました。仕事は体に負担がかからないデスクワークに従事されていましたが長時間座っていると右足の痺れが生じ、食生活も塩分を控えるよう留意されておられました。以上の経過から障害厚生年金3級相当であると判断しました。
3 サポート依頼を受けてから年金請求までに行ったこと
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①ご本人の日常生活の様子や、不自由と感じていることを詳しくお聞きし、診断書の発行時に添える自己申告をまとめました。
②上記を添えて医師に診断書の作成依頼をしました。
③救急搬送されて、手術を受けた時から、再手術を受けられた経過や日常生活でお困りのことを詳しくお聞きし、時系列にまとめて病歴・就労状況等申立書を作成しました。
④上記の書類の他、必要な書類一式を整えて障害年金請求をしました。
4 結果
上記の取り組みにより、約60万円の障害厚生年金3級の認定通知を受け、同時に約3年間の遡及金額として190万円の初回入金を受け取ることが出来ました。手術を受けながら、仕事もがんばっておられるご本人も喜んで下さいました。
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