気管支喘息の方が障害厚生年金2級を受給できた例
1 相談に来られた時の状況(女性、50代、無職、遡及なし)
ご本人が無料相談会にお越しになりました。ご本人は事務員としてお勤めしていた頃から喘息の発作がひどくなり、欠勤することが増えたそうです。治療を受けながら、なんとかお仕事を続けておられましたが、発作が頻繁に起こるようになったため、職場に居づらくなり退職をされました。また、発作がいつ起こるか分からない不安感から、うつ病を発症されて心療内科にも通われていました。だんだん外出もできなくなり、現在はご自宅で酸素療法や点滴治療を取り入れながら静養されています。
2 当センターの見解
ご本人は、洗顔の時以外は酸素吸入器を手放すことができず、常に激しい疲労感があるため就職は難しい状況でした。また、ホームヘルパーによる家事の介助と、訪問介護による入浴を受けており、日常生活に多くの支援が必要であることから、障害厚生年金2級に相当すると考えました。
3 サポート依頼を受けてから年金請求までに行ったこと
①日常生活のご様子をご本人から詳しくお聞きしました。発作時の強度や頻度、入院・救急の受診歴、ご本人の問題点を簡潔にまとめ、自己申告書をまとめました。
②上記の自己申告書を添えて、主治医に診断書作成の依頼をしました。
③発病から現在までの受診履歴や、ご本人がお仕事をしていた時の状況と退職されるまでのご様子、精神疾患で心療内科に通院していることなどを時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成しました。
4 結果
上記の取り組みにより、障害厚生年金2級の認定通知を受けることができ、約148万円の年金を受給することができました。ご本人には障害年金を受給されながら、経済的なご負担を思い煩うことなく、ゆっくりと静養していただきたいと願っております。
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