「両側感音難聴」で障害基礎年金2級を受給できた例
1 相談に来られた時
「さいたま市民会館うらわ」で日曜日に実施した無料相談を予約され、お越しになりました。
20代の若い男性で、補聴器をされていました。静かな場所では、充分会話ができるが、車中とか、BGMがながれる喫茶などでは補聴器から音が聞こえづらいとのことでした。
2歳年上のお兄さんも同様の聴覚障害をお持ちで、10代のころより、年に1回大学病院で二人一緒に聴力検査を受けてきたようでした。
前月の検査でお二人とも両耳が90デシベル以上になったので、障害年金請求を希望されているとのことでした。
2 当センターの見解
障害認定要領によれば、障害等級2級であることは明白でした。
まずご本人が請求したのち、お兄さんも請求する予定でいるとのことでしたが、聴力検査日も一緒であるのであれば、お二人一緒に請求されたほうが良いと申し上げたところ、後日お兄様とお父様にお会いすることができ、結局ご兄弟2人一緒に請求することになりました。
3サポート依頼をうけてから年金請求までにおこなったこと。
①依頼人であるご兄弟と一緒に聴力検査を受けた大学病院に行き、主治医の時間があくまで待ったのち、その場で先生から2通の診断書の発行を受けることができました。
②主治医の先生は、たまたまお二人が7歳前後のときの初診として受診した医療センターでお二人を診察した先生でもありましたので、受信状況等証明書で初診の証明をする際にスムーズに進めることができました。
③20歳前傷病であるため、病歴就労状況等申立書を誕生時点から現在まで全期間に渡って記載する必要がありましたので、小さい頃からお二人の通院に同行してきたお父様からも治療経緯を聴取し、当該申立書を作成しました。
4 結果
裁定請求後、わずか1か月後には、お二人の手元に、障害基礎年金2級の証書が届きました。これにより、ご兄弟それぞれが年額約77万円を受給できることになりました。