脳梗塞の方が3通の診断書を用意して障害厚生年金1級を受給できた例
1 相談に来られた時の状況
ご家族がご相談に来られました。ご本人は会社で倒れられ、同僚に発見され救急搬送されました。左被穀出血と診断され、応急処置を受けられましたが、半年の間朦朧とした状態だったそうです。
このまま寝たきりの状態になるのではないかと告げられた時もありましたが、回復されて、自力で歩けるようにまでなりました。現在は高次脳機能障害で記憶障害があり、発音が不明瞭な構音障害があり、ご自宅で静養されていました。
2 当センターの見解
ご本人はリハビリにより自立歩行が可能になったものの、家の中で壁伝いにやっと歩いている状態でした。以前のようにお話をすることが困難になり、会社は退職されました。
ご家族間の会話でも、聞かれたことへの短い返事のみで、今は送迎付きのデイサービスを利用するなど、生活全体において援助が必要な重度の症状でした。
症状を十分にお聞きし、複数障害に基づく併合認定により障害厚生年金1級も受給可能ではないか、と考えました。
3 サポート依頼を受けてから年金請求までに行ったこと
① ご家族からご本人の日常生活でご不便な点や、福祉サービスのご利用状況をお聞きし、診断書発行時に添える自己申告書をまとめました。
② 上記の自己申告を添えて、現在、定期的に受診している病院に、左被殻出血、高次脳機能障害、構音障害(ことばの不自由さ)の診断書3通を依頼しました。
③ 会社で倒れていた時の状況と、意識が戻らなかった時のご様子、医師に今後の回復はあまり期待できないと説明された経緯をご家族からお聞きし、時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成しました。
4 結果
上記の取り組みにより、障害厚生年金1級の認定通知を受けることができ、約200万円の年金を受給することができました。同居されているお父様もほっとされたご様子でした。
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