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知的障害で障害基礎年金2級の方が審査請求をして1級と認められたケース

1 相談に来られた時の状況(20代・男性・遡及なし・就労中)

ご本人のお父様からメールでご相談いただき、後日ご両親に当センターにお越しいただきました。知的障害を持つ息子さんが20歳を迎えられたため障害年金の請求をしたところ、届いた通知が2級認定だったそうです。

しかし、障害の度合いから考えて、我が子は1級に該当するのではないか、異議申し立てをするにはどうすればよいか、とのご相談でした。

2 当センターの見解

ご家族からご本人の生活状況についてお聞きしたところ、朝の洗顔などの身支度から就寝まで、生活全体に渡り家族全員がご本人をサポートしなければならない状態だとわかりました。

障害者作業所では、職員がマンツーマンで付き添わないと、突発的に行動してしまうため大変危険な状態でした。一時たりとも目が離せず、時に暴れることがあり、身体が大きいために大人が数人がかりで抑えて、落ち着くまで抑えなければならない事も度々あるとお聞きし、お父様のおっしゃる通り、ご本人は2級ではなく1級認定が相当であると判断しました。

3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと

  • ① ご両親に審査請求は容易ではないことをご説明させていただき、息子さんの審査請求手続きのご依頼をいただきました。
    ② ご両親からご本人の生活全般にわたる問題点を詳しくお聞きし、前回2級認定だった要因を探り、どのように再審査請求をしていくかどうか話し合いを重ねました。
    ③ 前回、2級認定だった時の請求書類の控えを拝見させていただき参考にさせていただきました。
    ④ ご本人の主治医に、診断書の意見書を作成していただき、審査請求書に添えて提出しました。

4.結果

上記の取り組みにより、審査請求が認められ障害基礎年金2級(年金額約78万円)から1級(97万円)へ等級が変更になりました。障害等級変更が認められたことで、ご両親のご心配が一つででも減った結果になったのではないかと思います。

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