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統合失調症の方が障害厚生年金2級を受給できた例

1 相談に来られた時の状況(30代 女性 遡及なし 無職)

ご本人とご主人様がご相談に来られました。

ご本人は高校時代から交友関係に悩みがちで、精神的に不安定だったそうです。

社会人となりコールセンターにお勤めを始めると、次第に子供の奇声などの幻聴が現れ始め、また買い物依存で金銭感覚が狂うなどし、お仕事を続けることが出来なくなりました。

ご結婚された後も、摂食障害と幻聴や妄想に悩まされ、子育てもままならず、大変苦しまれているご様子でした。

2 当センターの見解

ご本人は常に情緒不安定でご家族以外の方との交流は難しい状況でした。

幻聴による不安感から引っ越しをしたり、見張られているといった妄想を警察に訴えたりするなど、常識を逸脱した問題行動がおありでした。

自殺未遂行為、拒食症などの症状もあり、ご家族はご本人から常に目が離せない状況で、日常生活における身の回りのことも多くの援助が必要な状態であることから障害厚生年金2級相応であると判断しました。

3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと

    • ① ご本人から、日常生活の問題点を詳しくまとめ、自己申告書を作成しました。
      ② 上記の自己申告書を添付し、現在通院中の病院に診断書の依頼をしました。
      ③ ご本人の生育状況、学生時代の不安感、また就職した後、同僚や上司とコミュニケーションが取れなくなっていった経緯をお聞きし、病歴・就労状況申立書を作成しました。
      ④ 出来上がった診断書を確認しましたら、未成年時代に初診があるように誤解されかねない記述があったため、医師に加筆訂正を依頼しました。
      ⑤ しかしながら、医師から十分な加筆訂正をしていただけなかったため、日本年金機構の担当者あてに、初診は間違いなく社会人となってからで厚生年金加入中であるとの事情説明書を作成し、年金請求書類に添えて提出しました。 

4.結果

上記の取組により、初診は厚生年金加入中であると正式に認められ、障害厚生年金2級の受給が決定しました。

ご主人様とお子様の加給を含めて年金額約177万円の支給通知を受けることができ、ご本人に大変喜んでいただきました。

 

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