悪性リンパ腫の方が厚生年金3級を受給したケース
1 相談に来られた時の状況
ご本人が無料相談会にお越しになりました。
ご本人は5年ほど前、会社の健康診断で腫瘤状陰影があるので精密検査を受けるよう指示されたそうです。かかりつけの病院で検査を受けられたものの問題はなく自覚症状も全くないまま過ごされていました。
しかし、翌年の健康診断で再び陰影を指摘され、大きな病院で精密検査を受けられたところ、
悪性リンパ腫であるホジキンリンパ腫と診断されました。すぐに抗がん剤治療を開始し、一時は寛解とまで言われたものの、3か月後には再発し、現在は抗がん剤治療を受けながら、職場で配慮を受けお仕事を続けられていました。
2 当センターの見解
ご本人は懸命に抗がん剤治療をお受けになりながら、お仕事を続けられていました。
しかし、白血球が減少しているため感染症にかかりやすく、早退の回数が増え、休憩時間を多めにとるなど配慮を受けられていました。
通院中の主治医も、化学療法で治療を行っているが難治性であり、
就労は不能な状況であるとおっしゃっており、障害厚生年金3級相当であると判断しました。
3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと
- ① ご本人の抗がん剤治療のご様子や、日常生活の様子を詳しくお聞きし、自己申告書としてまとめました。
- ② 上記の書類を添えて、診断書を医師に依頼しました。
- ③ 健康診断で指摘された時期から現在までのご本人の受診状況や、抗がん剤治療を始めたことでお仕事上できなくなったことや、会社から受けている配慮の内容をお聞きし、病歴就労状況等申立書を作成しました。
4.結果
上記の取り組みにより、障害厚生年金3級の認定通知を無事に受け取り、約59万円の障害年金を受給できることになりました。抗がん剤治療は長く苦しい治療ではありますが、障害年金が治療のお役にたち、再び快方に向かわれることをお祈りしております。
「がん」の記事一覧
- 右大腿骨軟骨肉腫の方が障害厚生年金3級を請求できた例
- 転移性肝癌(S字結腸癌術後)の方が障害基礎年金2級を受給できた例
- 下喉頭がんで障害厚生年金2級を遡及できた例
- 横行結腸がんの方が障害厚生年金2級を受給できた例
- 下喉頭がんで障害厚生年金2級を遡及できた例
- 乳がんで障害厚生年金2級を受給できた件
- 多発性嚢胞腎で人工透析を受けられている方が障害厚生年金2級を受給できた例
- 急性リンパ性白血病の方が障害厚生年金2級を受給できた例
- 大腸癌の方が厚生年金2級を受給したケース
- 骨肉腫で手術を受けられた方が障害厚生年金3級を受給できた例
- 卵巣癌の方が障害厚生年金3級を受給したケース
- 舌がんの方が障害手当金を受給した例
- 原発不明癌の方が厚生年金2級を受給したケース
- 膵臓がんで亡くなった方のご遺族が未支給年金を受給した例
- 大腸がんの方が総合認定で障害厚生年金2級が受給できた例
- 「結腸癌」で障害基礎年金1級が受給できた例
- 「多発性骨髄腫」で障害基礎年金1級が受給できた例
- 「肺癌及び癌性髄膜炎」で障害厚生年金1級を受給できた例