感音性難聴で基礎年金2級の方が1級に額改定請求をした例
1 相談に来られた時の状況
ご本人からメールでご相談をお受けしました。
ご相談者は幼少の頃から感音性難聴をお持ちで、
すでに障害基礎年金2級を受給されていました。
しかし、当時は永久認定とされていたため、
10年以上前に障害者手帳が2級(両耳とも105デシベル)になり障害年金は1級
(両耳とも100デシベル以上)レベルになっていたにも関わらず、そのままにされていました。
最近ご自分でインターネットをお調べになったところ、
2級から1級への額改定請求ができるのではないかと気づき、
当センターにお越しになりました。
就労はされておりましたが、お話しを伺う際は手話通訳の方が同席されました。
2 当センターの見解
現在の聴力が両耳とも100デシベル以上であれば、障害等級1級相当であり、
当然額改定が可能であると判断しました。
3 サポート依頼を受けてから年金請求までに行ったこと
- ①まずご本人の現在の聴力を正しく検査していただくことをお勧めしました。
- ②日頃通院されている医院がなかったので、当センターでご自宅の近くの耳鼻科医院に電話をし、受診の予約をとりました。
- ③やはり検査当日は手話通訳の方を同席され、検査の結果、両耳とも聴力が105デジベルであることが判明しました。
- ④さっそく手話通訳の方を通じてご本人に説明し、必要な請求書類に記入押印をいただき、年金事務所に提出して額改定手続きをしました。
4 結果
上記の取組により、障害基礎年金2級から障害基礎年金1級の額改定通知を受けることができ、約78万円だった年金額が約98万円に増額しました。後日、ご本人様より、心のこもった感謝のお手紙をいただきました。