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中度知的障害の方が障害基礎年金2級を受給できた例

1 相談に来られた時の状況

無料相談会にご両親とご本人の三人で来られました。

ご本人は3歳頃から発達の遅れがみられるようになったそうです。
特別支援学校に入学し、ご両親の熱心な支えのもと、
言語指導教室に通われるなどしながら成長され、
現在では障害者雇用枠で老人ホームの清掃スタッフとして働いておられました。

穏やかな性格の方とお見受けしましたが、
中度の知的障害があるため、
ご両親も今後のことを大変心配されているようでした。

 

2 当センターの見解

ご家族からご本人の生活状況についてお聞きしたところ、
おとなしい性格のため、困った事やご自分の身体の不調などがあったとしても
助けを求めることが出来ず、周囲が常に気遣って声かけをしていることがわかりました。

職場には通えているものの、職場の方とお母様の間で連絡ノートを作成し、
注意深くご本人をサポートしなければ就労は難しいとのことでした。

ご本人は、知的障害としては中度であったものの、
社会性やコミュニケーション能力が乏しく、障害基礎年金2級相当であると考えました。

 

3 サポート依頼を受けてから年金請求までに行ったこと

①ご本人の日常生活や、物事へのこだわりや、
生活状況全般について注意深くお聞きし、自己申告書を作成しました。

②上記の自己申告書を添えて医師に診断書作成を依頼しました。

③ご本人が中度知的障害により、日常生活の全般にわたり
援助が必要な状態であることや、お仕事から帰られた後、
疲れて横になってしまうご様子などをお聞きし、病歴就労状況等申立書にまとめました。

 

4 結果

上記の取り組みにより、障害基礎年金2級(年金額約78万円)の認定通知を受けることができました。

障害年金を受け取ることが出来、ご両親のご心配が少しでも減ったことと思います。
ご本人も清掃スタッフとして頑張りながら、楽しく社会活動に参加し続けられるよう願っております。

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