QT延長症候群でペースメーカーを入れられた方が障害厚生年金3級を受給できた例
1 相談に来られた時の状況
ご本人が無料相談会にお越しになりました。ご本人は健康に過ごされていたある日突然、買い物途中に意識を失い救急搬送されました。
搬送後も発作がおこり集中治療室へ入院し、QT延長症候群と診断されました。
現在はお仕事に復帰されており、ご相談にお見えになった際もお元気そうにお見受けしましたが、CRT-D(ペースメーカー)が埋め込まれていることで生活に制限があり、お仕事も限られているようでした。
2.当センターの見解
ご本人はお仕事に復帰されて、通常に近い生活を送られているものの、CRT-D埋め込み手術を受けられており、障害者手帳1級をおもちでした。
加入年金が厚生年金なので障害等級3級相当で障害厚生年金を申請できると考えました。(国民年金加入の場合は障害基礎年金となり障害等級2級からでないと障害年金を受け取れません。)
3 サポート依頼を受けてから年金請求までに行ったこと
① ご本人の日常生活の様子や、不自由と感じていることを詳しくお聞きし、自己申告書をまとめました。
② 上記を添えて診断書を医師に依頼しました。
③ 救急搬送された際の状況と、手術のご様子、その後、職場復帰された時の状況を尋ね、時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成しました。
④ ご本人が通院されている病院は県外でしたが、診断書に間違いがあったので、医師に説明し納得していただいた上で再度記入していただくために、病院を訪問し訂正を依頼しました。
4 結果
上記の取り組みにより、障害厚生年金3級の認定通知を受けることができ、年金額約60万円を受給することができました。今回のケースは通常勤務をされている方でもペースメーカーなどの人工物を体内に入れていることで、障害年金を受け取ることが出来たケースです。
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