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アルツハイマー病で障害基礎年金1級が4年遡及で認められた例

1 相談に来られた時の状況(60代、男性、無職)

当センターのホームページをご覧いただいた奥様より、ご主人の相談のお電話をいただきました。役所の年金課で請求に必要な書類を受け取り、訪問診療を受けている医師に診断書の作成を依頼したところ、認知症の診断ができないと言われ拒否されたとのことでした。ご主人は自営業者で就労不能の状態が続いており、何とか障害年金の請求をしたいというお問い合わせでした。

 

2 当センターの見解

 

ご主人の現状をお伺いすると、認知症は重度で、病院への受診拒否が強く、訪問診療を受けていました。また、医療保険による重度認知症デイケアにも通所されているとのことでした。
障害基礎年金1級に該当し、治療歴から遡っての受給も可能と判断しました。

 

3 サポート依頼を受けてから年金請求までに行ったこと

 

①奥様から現在と障害認定日の頃の日常生活の状態などヒアリングした内容をもとに、「自己申告書」をまとめました。
②現在通所されているデイケアの病院と障害認定日の頃に通院されていた病院の医師宛に「診断書の依頼書」を作成し、「自己申告書」を添えて診断書を依頼しました。
③物忘れがひどくなり始めた6年前から現在までの症状の経過、日常生活の状態、お困り事などを奥様にお聞きし、「病歴・就労状況等申立書」を作成しました。
④上記の書類の他、必要な書類一式を整えて障害年金請求をしました。

 

4 結果

 

上記の取り組みにより、障害基礎年金1級が認定され、4年の遡及により約120万円の年金を受け取ることができました。奥様も安堵されたご様子でした。

留意点
障害年金の認定において一番重要なのは医師の診断書です。当事務所では先生とご依頼者様の関係などを考慮しながら、ご依頼者様に適した方法をご提案させていただいております。医師が診断書を書いてくれない場合は、ご自分だけで悩まず、一度専門家に相談することをおすすめします。

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