慢性腎不全で人工透析を受けている方が障害厚生年金2級を受給できた例
1 相談に来られた時の状況(40代 男性 就労中 遡及なし)
奥様がホームページをご覧になられて、ご本人とお二人で当センターにご相談にお越しになられました。ご本人は、16歳の時、高校の健康診断で尿たんぱくを指摘されましたが、自覚症状もなく受診はされませんでした。その後、職場の健康診断で尿たんぱくを指摘され、入院し生検を受け、退院後は定期的に通院し服薬治療を継続されていました。結婚され、お子様も誕生され、体調不良になることも無く順調に推移されていましたが、転職をされ、疲労が重なっていたところ、突然、呼吸困難に陥り救急搬送され、急性心膜炎と診断され入院治療を受けて人工透析を開始されました。その後引き続き、仕事を続けながら透析を受けるため、職場近くの病院に転院され、週3回の夜間透析を受けておられました。
2 当センターの見解
障害年金を請求されることなく、すでに15年経過していました。人工透析を受けておられる方は障害等級2級に該当しますが、初診が30年前で受診記録も残っていないため、受給までどのように進めていくのか具体的に助言をさせて頂きました。ご自身でなさるのは難しいとのご判断でご依頼を受け、早速ご支援を開始させていただきました。
3 サポート依頼を受けてから年金請求までに行ったこと
①初診の病院ではカルテ等の診療録が残っていなく、受診状況等証明書が取れない為、受診状況等証明書が添付できない申立書に必要な参考資料を集め作成しました。②現在、人工透析を受けているクリニックに診断書の発行依頼をしました。③約30年前、初めてたんぱく尿を指摘された高校性の時から、就職し受診されて人工透析を
受けるまでの経過、夜間透析を受けながらお仕事を続けられている現在までの30年間の
状況を詳しくお聞きし、病歴就労状況等申立書にまとめました。
以上の書類を整えて障害年金請求をしました。
4 結果
上記の取り組みにより、障害厚生年金2級の認定通知を受け、奥様の加給分も含めて約143万円の障害年金を受給することが出来ました。15年間も障害年金を請求しないままであったご主人を心配されていた奥様にもとても喜んで頂きました。
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