乳がんで障害厚生年金2級を受給できた件
1 相談に来られた時の状況(女性、30代、就労中、遡及無)
お仕事の帰りに、ご相談にお起こしになられました。ご本人は毎年受けている人間ドックで、マンモグラフィーの検査の結果、乳腺症と診断されました。自宅近くの病院で乳腺超音波検査を受けたところ、乳癌と診断され、手術設備が整っている病院を紹介されました。生検の結果、リンパ節に転移が見つかり左乳房切除術を受けられました。ホルモン療法と放射線治療を受けておられましたが、頸椎への骨転移が見つかり、造骨治療も受けておらました。
2 当センターの見解
著しい疲労感があり、就労できるのは週に2日から3日で、出勤しても午後から早退することが多い状態でした。家では横になって過ごしており、お一人暮らしのため家事は体調をみながら最小限行っておられました。徐々に身体負担が増加してきたため、退職を予定されていました。勤務継続が困難になり、日常生活においても負担が大きいことから、障害厚生年金2級相当と判断しました。
3 サポート依頼を受けてから年金請求までに行ったこと
①初診日を確定するため、また検査結果を確認するため、受診状況等証明書の発行を病院に依頼しました。
②ご本人の発病から治療の経過、日常生活の様子を詳しくお聞きし、自己申告書としてまとめました。
③上記の書類を添えて診断書の発行依頼をしました。
④健康診断で指摘された時期から現在までの病状や治療経過、また日常生活で困ってこと等をお聞きし、病歴就労状況等申立書を作成しました。
4 結果
上記の取り組みにより、障害厚生年金2級の認定通知を受けることができ、年額約142万円を受給することができました。体調がおつらい中、受給できたことを喜んでいただき、感謝のお手紙もいただきました。
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