パーキンソン病で障害厚生年金2級を遡及できた例
1 相談に来られた時の状況(50代、無職、遡及有り)
ご主人から電話でご相談をいただきました。ご本人は歩行がご不自由で、ご主人も仕事が忙しく、来所できないとのことで、社会保険労務士がご自宅に伺い、ご相談をお受けしました。ご本人にお会いし、詳しく病状をお聞きし、障害年金請求までに必要なことをご説明しました。ご本人は、接客の仕事をしていた6年前から、足の違和感や痛みを感じるようになり、初期のパーキンソン病と診断されました。徐々に症状は悪化し、杖が必要になり、手足の震えに加え、体も震えるようになりました。病院を変え、心筋シンチグラフィ検査の結果、多系統萎縮症の可能性を指摘されていました。
2 当センターの見解
服薬治療を受けましたが副作用が強く日中も寝ておられ、座ることもつらい状態でした。主治医が変わり、再度、パーキンソン病の診断を受けられました。抗パーキンソン薬を服薬されましたが、薬の量も増え、症状は悪くなる一方で、急激に歩行が困難になられ、常に家族の援助を受けて生活されておられました。以上の状態から、現在は障害厚生年金2級相当で、障害認定日の頃は3級相当であり、認定日請求が可能であると判断しました。
3 サポート依頼を受けてから年金請求までに行ったこと
①初診の病院で、受診状況等証明書を取りましたが、ご本人、ご家族が病院に行くことが難しかったため、社会保険労務士が代わりに都内の病院に行き依頼の手続きをしました。
②認定日請求をしたので、障害認定日の頃の状態と、現在の状態をヒアリングさせていただき、それぞれ自己申告を作成し、認定日の時に受診していた病院と、現在通院している病院に診断書の発行依頼をしました。
③発病した時から、いくつかの医療機関を受診して、難病指定難病医療給付制度をうけられ、パーキンソンの治療を受けつつも、徐々に悪化した経緯をお聞きし、病歴就労状況等証明書にまとめ、必要書類をそろえて、障害認定日請求をしました。
4 結果
上記の取り組みにより、約130万円の障害厚生年金2級の認定通知を受け、同時に約4年間、3級の遡及が認定され、約240万円の初回入金を受けとることができました。ご本人は遡及認定も認められ、安心して療養できると、とても喜んでくださいました。
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