うつ病で障害厚生年金2級を受給できたケース
1 相談に来られた時の状況
埼玉障害年金相談センターのホームページから問合せのメールがありました。
内容は、「うつ病で1日中寝ている状態であり、仕事をするのは難しいどころか、家事もできない。退職後、生活は家族の収入に依存していて、治療費、通院費の出費がかかることに気に病んでいる。」とのことでした。
さっそくご本人に連絡をとり、後日お会いしました。
相談者様は、一見して暗い雰囲気な方でしたが、年齢は38歳で、ご家族と同居されており、具合が悪い時には、外出できない事が多かったようです。
状態が悪くなると、自殺願望が出てきて、実際に自殺未遂を何度も行い、救急搬送をされていました。
2 当センターの見解
会話は普通にできましたが、面談時は必ずご家族が帯同されており、一人で移動をする事が困難でした。日常生活に重大な支障があり、常に家族の援助が必要である状態であるため、障害厚生年金の2級相当と思われました。
病歴は長かったですが、障害認定日の頃病院に通っていない為、障害認定日にさかのぼっての請求は困難であると判断されました。
3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと
現状の生活の状況を説明した自己申告書を作成し、診断書の発行依頼をするときに、主治医に提出しました。
また、治療経過、自殺未遂のときの状況等を詳細にうかがい、正確に伝わるように、病歴・就労状況等申立書に記載しました。
診断書の訂正が必要になりましたが、ご本人は精神状態が悪化して病院に行く事ができなかった為、ご本人に委任状をいただいて病院に行き、診断書の訂正依頼を行いました。
4.結果
上記の取り組みにより、事後重症で、障害厚生年金2級の受給が出来ました。
今後、年金額として、約140万円(配偶者の加算がありました)を受ける事ができるようになりました。
ご家族の収入だけでは生活が成り立たなかった為、障害年金をもらう事ができ、ご本人はもとより、ご家族にも非常に喜んで頂けました。
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