網膜色素変性症の方がお仕事を続けられながら障害厚生年金2級が受給できた例
1 相談に来られた時の状況
ご本人からお電話を頂き、後日、無料相談にお越しいただきました。南浦和駅までお迎えに伺うと、白杖を持った方がおられ、すぐにご本人とわかりました。
詳しくお話しを伺うと、15年ほど前に、近眼治療のレーシック手術を受けるための精密検査で網膜色素変性症と診断され大変驚かれたそうです。
視力低下の症状は徐々に進み、次第に夜間に周囲の風景が見えなくなり、症状は進んでしまったそうです。
ご相談に来られた時は、今後お仕事を続けられるかどうか不安を抱えておられました。
2 当センターの見解
ご本人は就労中だと障害年金を受給できないのではないかと、と心配されておられましたが、障害年金用の診断書に必要な検査を受け、認定基準を満たしていれば就労中であっても障害年金の受給が可能であると考えました。
発症されてから徐々に視力が低下した経緯をお聞きし、認定日には現在ほどは視力の低下が無かったとのことでしたので、事後重傷請求をするべきと考えました。
3 サポート依頼を受けてから年金請求までに行ったこと
① ご本人は細い文字は読めない状態でしたので、お手紙のやり取りは全て太字ゴシック体の大きい文字で作成することとしました。
② レーシック手術を受ける予定で、精密検査を受けられた病院に受診状況証明書の発行を依頼しました。
③ 障害年金の診断書を作成したことのないお医者様とお聞きしましたので、障害年金請求に必要な視力検査の資料とご説明書を添えて医師への診断書依頼書を作成しました。
④ 視力に異常を感じはじめた頃のお話しを詳しくお聞きしました。視力が落ち始めて職場で配慮されながら現在も就労されているご苦労や、今後は退職を考えておられることを詳しくお聞きし、病歴就労等申立書を作成しました。
4 結果
上記の取組により、障害厚生年金2級の認定通知を受けることができ、約136万円を受給するこができました。